熊野古道の旅も11回目。 今回で一応終わりです。 朝一番に本宮へ。 いい感じですね。 稲穂が実った時も 見てみたいです。 |
本宮からバスで前回終了 地点の小口へ向かいます。 本宮から神丸、神丸で 乗換えて小口へ。 本宮から約1時間。 |
小口のバス停前。 バスで走ってきた方向へ 歩いていきます。 朝の8時にスタート。 |
小口トンネル。 ここまではダラダラと した登りが続きます。 トンネルの先は 小和瀬までは下り。 |
小和瀬の渡場跡。 昔は渡船があったそうです。 明治五年の渡場賃銭は、 常水25文、中水50文、 大水100文と、水量に より値段が異なったそう。 また牛馬ならいくら、 かごはいくら、と細かく 決められていたようです。 |
今は橋が架かってますので 簡単に渡ることができます。 ただ、ここに最初の吊り橋 が完成したのは昭和29年。 それまでは渡船を使って いたそうです。 そんなに遠くない昔ですね。 |
橋を渡り、民家の手前の 石段を登っていきます。 |
小口は山間の集落ですが、 標高は高くありません。 桜峠までは登りが続きます。 時間には余裕があるので、 のんびり歩いていきます。 |
30番道標。 大雲取越から番号は 連番になっています。 私より以前に歩かれた方の 情報では、番号が間違って いたそうなのですが、 直されていました。 |
尾切地蔵。 昔はこの辺りが集落の 境界だったようです。 |
登りが続きます。 前回の大雲取越えは 天気に恵まれませんでしたが 今回はラストにふさわしい いい天気になりました。 天気はよかったのですが、 歩いたのは7月下旬。 暑さとの戦いが。 |
小和瀬の渡場から20分程 登ったところで振り返ると 山間の集落が見えました。 こうして見ると20分程の 登りですが、結構登った のがわかります。 |
さらに登っていきます。 小口の集落用でしょうか、 古道には電柱がありました。 生活用として電柱がある のは仕方ないと思いますが、 コンクリート色でなく、 茶色に塗るとかなんか配慮が あってもいいような。 |
桜茶屋跡に到着。以前は 茶屋の庭先に桜の大木が あったそう。 その昔、ここから南に見える 楠ノ久保の辺りを通る白衣の 参詣者の一団を見かけると、 茶屋の主人は大急ぎで湯を 沸かし餅をついたそうな。 熱々のお茶につきたての餅。 評判よかったのでしょうね。 この休憩所は桜茶屋跡の すぐ手前にあります。 |
休憩所から見た景色。 休憩所で小休止しました。 熱々のお茶につきたての餅が あればよかったのに。(笑 ここまで小和瀬の渡場から 1時間弱。 |
桜茶屋跡から桜峠を 目指していきます。 峠を目指す手前は 当然ながら登り坂。 |
36番道標を過ぎてすぐ、 桜峠に到着。 桜茶屋跡からは 10分ぐらい。 |
桜峠の先はしばらく 登り下りの繰り返し。 急な下りには手すりが ついているところも ありました。 |
39番道標の少し先には 石堂茶屋跡があります。 昔は茶屋が2軒あったそう。 近くで砥石が採れることから 石砥茶屋とも呼ばれていた そうです。 吊天井を仕掛けて、旅人を 殺害し金品を奪った、 なんて話も。 あ、あかんやん‥ |
上り下りを繰り返しますが 所々平坦な道も。 |
賽の河原地蔵。 地蔵は熊野詣で亡くなった 人々の霊を供養するために 作られたものだそう。 小和瀬の渡場から1時間半。 |
一旦林道と交差します。 交差する手前には皇太子 殿下行啓の地の碑が。 |
林道交差後は再び登り。 百閧ョらを目指します。 |
ここまでくれば 百閧ョらまであと少し。 大阪の八軒家を出てから、 何十回と登ったいろんな 坂もこれで最後。 |
百閧ョらに到着。 「ぐら」とは高い崖の ことだそうです。 熊野古道の中辺路ルートの 中では、牛馬童子と並んで 人気を二分するスポット。 |
山肌にちょこんといた お地蔵さんの見る先は‥ |
ご覧のような絶景。 北西には果無山脈、 西には野竹法師、 南西には大塔山系。 夏場だったので、 若干見通しが悪いですが、 幾重にも重なる山並みが 凄いです。 |
西向きの景色ですので、 夕日は抜群かもしれません。 一度見てみたいですが、 夕日が落ち、暗くなると 歩くのはちょっと 難しいですかね。 |
デジカメ付属の動画ですので、画質が粗いですが、よければご覧ください。 10分ほど景色をぼーっと眺めていました。 小和瀬の渡場から百閧ョらまでは2時間弱。 ここから先は下っていくだけです。 |
45番道標を過ぎて 46番道標のすぐ手前、 万才峠へ続く道との 分岐点があります。 写真は振り返った様子。 右側の道が百閧ョらから 下りてきた道。 左側の道を行くと、 万才峠へ。 万才峠から先は伊勢へと 続く古道になります。 |
松畑茶屋跡。 元文4年(1739年)に 書かれた「熊野めぐり」には 「松畑茶屋とて四、五軒も有」 と記されているそうな。 |
大雲取越はゴツゴツした岩や 苔生した部分が多くみられた のですが、小雲取越では ご覧のように落ち葉が 敷き詰められた部分が多く 見られました。 落ち葉がクッションになり 負担は少ないのですが、 下りは滑るのでちょっと 注意が必要です。 |
50番道標。 小雲取越えもあと2km。 |
52番の道標を過ぎた 辺りから、熊野川が 所々で見えてきます。 あとちょっと。 |
集落があるところまで 下りてきました。 古道もこれで終わりです。 |
川の先が本宮方面。 |
国道に出る手前に 「この道は熊野古道では ありません。」の案内板。 いろんな案内板にお世話に なりました。 しっかり整備されているので ほとんど迷うことなく 歩くことができました。 ありがとうございました。 |
54番道標のある 下地橋のバス停。 小和瀬の渡場<からbr> ちょうど3時間でした。 |
下地橋バス停から国道 168号線を少し歩くと 請川のバス停。 請川か先ほどの下地橋の バス停から本宮へバスで 向かうのが一般的なよう ですが、折角なので歩いて 本宮に向かうことに。 ちなみにバスは請川からの 方が便数が多いです。 また、請川にはコンビニや 中華料理屋さんもありました。 |
道端にはいくつか お地蔵さんも。 |
ひたすら国道を歩きます。 それにしても暑い。 気温もそうだったのですが、 日陰がないのが辛いです。 |
こんな所を歩いて いるのは私だけ。 |
熊野川に架かる備崎橋。 この橋を渡っていくと、 大峯奥駈道とつながります。 大峯奥駈道は奈良の吉野と 本宮を結ぶ道。 元々は修験道の修行場として 開かれた道で、熊野古道の 中で最も過酷なルート。 |
本宮町まで来ました。 いや、戻ってきた、かな。 |
見慣れた本宮町の街並み。 長かった旅も終わりです。 |
最後、大斎原に寄って 無事に歩けたことに お礼をいってきました。 |
本宮到着。 小和瀬の渡場から 丁度4時間。 約16kmを24600歩でした。 帰りには渡瀬温泉により 疲れを癒して帰宅。 |