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熊野古道 その10
那智〜熊野那智大社〜小口(後編)





使用マップ(和歌山県観光連盟)

那智駅〜熊野那智大社   熊野那智大社〜小口


飛瀧神社から急な階段をまた登り、なんとか青岸渡寺まで戻ってきました。
その時の時刻は11時頃。青岸渡寺の横のお店でちょっと早い昼食を取ることにしました。

相変わらず小雨がぱらつくような天気だったので、お店の方にこのあとの天気を聞いてきることに。
「このあと天気はどうでしょうね?」
「そうね、そんなにどしゃ降りにはならないと思うんだけど‥。 観光ですか?」
「熊野古道を歩いてます。今日はこれから大雲取越えを歩き、小口まで行く予定です。」
「今から小口まで歩くんですか? もうお昼前ですよ? 日が暮れるまでに着けるかしら‥」
「 \(◎o◎)/!  た、たぶん大丈夫だと思います‥」

確かに和歌山県発行の地図に書いてある標準所要時間は7時間。
経験上早けりゃ書いてある時間の半分、遅くても2/3の時間しかかかってない。
「頑張って行ってみますね。」
「気をつけてね。お水はある? ウチの水でよかったらいっぱい汲んでいっていいよ。」
ありがたい言葉をいただき、水を汲ませてもらい出発。


ここから大雲取越が
始まります。

11時半ごろスタート。

周りには人がいっぱい
いますが、ここを登って
行く人は私以外誰も
いませんでした。






この登り坂にも
丁石がありました。














ひたすら登っていきます。

ずっと登りが続くことは
わかっていたので、
あまりペースをあげず、
時々立ち止まりながら
ゆっくり登っていきます。








500mおきにある道標。

こちらのタイプは今までの
木タイプではなく石造りです。











2番道標を過ぎると、
那智高原公園。

昔ここは大戸平と呼ばれ、
中辺路街道と色川街道が
交差するところ。

今はスライダーや遊具施設
がある立派な公園に。

誰もいませんでしたが‥





公園の奥、ここから
再び登りが始まります。















ご覧の通り、雰囲気はいい
のですが、ずっと登り。














少しガスってきました。

足元の両側は笹なのですが、
しょっちゅうガサガサ‥と
音がなります。
その度何か出てくるのか?
と身構えますが何も出ず。

あまりにも頻繁に音がする
のでおかしいな?と思った
のですが、音の正体は
リュックの外に括り付けて
いたコンビニの袋でした。




5番道標。

2.5km進んだことに。

ここまで来るのに
45分かかっています。









5番と6番道標の間にある
登立茶屋跡。

案内板によると、今の国道
42号線が整備されるまで
この道は大阪、和歌山方面
への唯一の幹線道路として
広く利用されていたそう。









まだまだ登りが続きます。

500mほどの標高を一気に
登るので、大変なのは
わかってましたが‥

ホントにキツイ。(苦笑








所々倒木がありました。

相変わらず小雨が降り
続いていますが、木々の
中を歩くので、あまり
濡れることなく
歩くことができたのは
ラッキーでした。








船見茶屋跡に到着。

ここからの展望は眼下に
那智湾、右手に太地、
左手に新宮・佐野方面が
見えるという素晴らしい
もののようですが、
ご覧のような天候で
全くみえませんでした。

残念。


船見茶屋から少し行くと
ようやく、本当にようやく
という感じで舟見峠に到着。
青岸渡寺から1時間半。

ここが中辺路で一番標高が
高いところだそう。

ここからはしばらく下り。







通称「亡者の出会い」と
言われる部分にきました。

この坂で物故した縁者や知人
が白装束姿で現れるのを目撃
するとの言い伝えがあり。
またダルやガキと呼ばれる
亡霊にとりつかれ、異常な
空腹感に襲われて死に至る
との言い伝えも。

こんな言い伝えがある坂で
かなりガスってきました。
わざわざ雰囲気満載に
しなくてもいいのに。

色川辻といわれる林道との
交差点まで下りてきました。
特に亡霊に取りつかれる
こともなく‥

こんなのに取りついても
仕方がないと向こうが
逃げ出したのかも
しれませんが‥








少し林道を歩き、
再び古道へと
入っていきます。










林道から分かれるところに
「途中、倒木があるため、
注意して歩いてください」
と注意書きが。

古道に入ってすすんで
みると‥








ありました。

なんとかくぐれるところを
見つけて前進。

何カ所か木が倒れている
ところはありましたが、
なんとか通行可。






12番道標辺りから
登り坂になります。

沢沿いに登っていきますが、
所々水が道まであふれて
いました。











一度林道と交差して下りに。
13番道標から登りになり、
林道と合流。ここから
しばらく林道を歩いて
いきます。








林道の左側には川が流れ、
その川の向こう側に道が
見えます。

あちらのほうが古道っぽく
見えますが、実際には平成に
なってできた道だそう。
新しく作られたその道は
通行禁止で歩くことは
できませんでした。



地蔵茶屋跡の休憩所に到着。
青岸渡寺から2時間半。
近くに流れる川で顔を洗い
ここでちょっと休憩。

自販機がありましたが、
ペットボトルのものは
全て売り切れでした。
場所が場所だけになかなか
補充されないようです。
特に夏場はよく売れると
思うので、ここに来れば
水がある、とは思わない
方がいいかもしれません。

大雲取の地蔵堂。

中にはたくさんの地蔵が
祀られていました。












地蔵茶屋跡から再び古道
へと入っていきます。

ここからしばらく
登りが続きます。








地蔵茶屋跡から石倉峠、
越前峠を超えていきます。
また登り‥

大雲取越を歩いたのは
三連休の最終日だった
のですが、途中、人に
出会ったのは小口方面から
来られた女性3人組の
グループだけでした。

やはり難所ということで、
敬遠する人が多いので
しょうかねぇ。



この辺りも所々水が
道にあふれています。











石倉峠にあった小さな
お地蔵さん。
その隣には歌碑も
ありました。













石倉峠に到着。
地蔵茶屋跡からは
15分ぐらい。

ここから先は
下りになります。







18番道標。
石造りの道標から見慣れた
木製っぽい道標に変更。
管理する町が替わったから
なのでしょうが、できれば
統一したほうが‥

警察と消防の番号が書いて
ありますが、携帯は殆ど
圏外で使い物になりません。




苔生した道を
下っていきます。

踏みつけて歩くのは
なんか申し訳ない
気もしますが、
そうもいってられません。






ほんの少し林道と合流し、
この石段を登っていきます。

ここから小口までは
残り5kmほど。











ゴツゴツした大きな石で
歩きにくい。

足をとられないように
慎重にあるきます。








何度も立ち止まりながら
かなりキツイ勾配の道を
登り切り、越前峠へ到着。

ここまでは地蔵茶屋跡から
約45分。

熊野川小学校の卒業遠足は
ここに来るようですね。

学校の場所を調べてみると
小口から登るのかな?

大変だ‥



越前峠の先は下り。

小口まで標高800mほどを
一気に下っていきます。









苔むした石が多く、
足元がかなり不安定。

ゆっくり慎重に下りないと
大変なことに。




この坂に付いた名前が
胴切坂。

熊野本宮大社から来て、
つまり私とは逆方向から
来てこの坂を上ると、
腹切れそうなぐらい痛む、
ということだそう。

写真は胴切坂を振り返って
撮ったもの。



下りなのでまだなんとか
なりましたが、ここを登る
なんてことは、考えたくも
ありません。

運動しすぎて疲れてくると、
「膝が笑う」といいますが、
この日の私の膝は最後には
大爆笑してました。






24番道標。

ここまでくれば長かった
胴切坂も終わり、緩やかな
下り坂になります。








苔生した地蔵さん。

いい雰囲気ですね















楠の久保旅籠跡。

その昔、道沿いに十数件の
旅籠があったそうです。
ここより北の小雲取越にある
桜茶屋を指差し、あそこまで
宿屋がないのでここに泊まれ
と客引きをしたそう。
昭和三十五年頃まで
人が住んでいたそうです。




25番道標の先に
あった歌碑。

ここだけでなく石倉峠から
小口までの間に同様の
歌碑がいくつもありました。

モチロン、書かれている
歌はそれぞれ別のもの
ですよ。







27番道標の先、再び急な
石畳の下り坂になります。

下りの苔生した石畳は
やっかいですね。

でも急な坂道はこれが最後。

この下り坂が終わると
中根の旅籠跡。

先程の桜茶屋まで宿がない
というのはウソですね。(笑


急な下りを
円座石に到着。
「わろうだいし」と
読むそうです。

三山の神々がここに座って
談笑した、との言い伝えも。

石には阿弥陀仏(本宮)、
薬師仏(速玉)、
観音仏(那智)の梵字が
刻まれいる、そうなのですが、
見つけることは
できませんでした。


円座石からさらに下って
いくと、林の隙間から
舗装された道が見えました。

到着まであと少しです。








お〜ようやく人の気配が。















ここが小口側の入り口。












日が落ちるまでに小口の
集落に戻ってくることが
できました。














那智の駅から小口まで7時間10分。約23kmほどを38,600歩でした。那智大社からなら4時間40分。
中辺路一番の難所といわれるだけあり、大雲取越は大変でした。できれば天気のいい日に船見茶屋からの
眺めを見てみたい気もしますが、もう一度あそこまで登るとなると、どうするかなあ。

あとはここ小口から小雲取越で本宮大社まで歩いて熊野詣の歩き旅はひと段落。あと1回です。




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