前回の続きです。 津井王子から再び 国道42号線に戻り 海岸沿いをあるきます。 目の前には印南の 漁港が。 |
印南はかつお節の 発祥の地だったんですね。 知りませんでした。 歩き旅をしていて こういうちょっとした マメ知識みたいなのを 知ることができるのも 楽しみのひとつです。 |
歩道にあったカエルマーク のとまれのサイン。 印南ではカエルをよく 見かけることになります。 「考える」「人をかえる」 「町をかえる」 「古里へかえる」 「栄える」などなど‥ |
斑鳩王子へ向かう途中、 で見えた景色。 いい天気だなあ。 |
斑鳩王子跡。 斑鳩王子は富王子とも 呼ばれ、九十九王子の 中でも古いものだそう。 明治41年に、近くの 印南八幡社に合祀された が、昭和25年に再び遷祀 されたようです。 |
切目王子社の入り口に あった桜。 ちょうど桜の季節で いろんな所で見ることが できました。 |
切目王子社。 建立は2〜3世紀ごろ と伝えられている かなり古い神社。 平家物語や太平記などにも 出てくるそうです。 |
切目王子は五躰王子の ひとつ。 五躰王子はこの切目と 既にご紹介した藤白、 今後出てくる稲葉根、 滝尻、発心門の 各王子を指します。 |
切目川を通過。 ここでちょうどお昼。 スタート地点の紀伊内原 から4時間半です。 |
JR切目駅の手前。 右斜め方向に行けば 切目駅。街道は直進し、 線路のガードを潜って いきます。 |
カエルを使った 案内板がありました。 黄色のカエルがなければ カエルとは気が付かな かったかもしれません。 この辺りから次の 中山王子までは 登り坂が続きます。 |
カエルの案内板に従い、 どんどん坂を登って いきます。 途中で振り返ると‥ |
こりゃなかなかいい景色。 前回は黄砂の影響で 全くといっていいほど 景色は見えませんで したが、この日はよく 見えました。 |
中山王子跡。 中山王子の位置がどこで あったかは不詳のよう ですが、地名や残って いる小祠からこの辺り ではないかと考えられて いるようです。 |
中山王子神社の境内にあった足の宮。由来を読んでみると、 昔一人の山伏が熊野詣りの途中島田まで来たところで足が悪くなった。痛む足を引きずりながら山伏は やっとのことで谷の入り口に着いたが、そこで命絶えてしまった。 山伏の霊は里人らによって丁寧に弔われたが不思議なことに埋葬した頭の上に大きな石が出てきた。 人々はそのことに霊力を感じ、その石を祭神として祀り、足痛を治してくれると信仰するようになった。 もともと、私も膝があまりよくありません。 普段の生活で困るほどではないのですが、雨が降りそうなときや、 かなり運動をした翌日など痛むこともあります。 なので、しっかりお参りさせていただきました。 |
中山王子から先、 榎木峠を越えた先は 下り道になります。 偶然できたものと 思いますが、両側の 草木が丸まって、 丸いトンネルのように なっていました。 |
島田の集落まで 下りてきました。 |
徳本上人名号碑。 ここを左折し、再び 海岸沿いを南下します。 徳本上人の名も よく見かけますね。 名号碑は印南町だけでも 16基あるそうです。 |
梅干工場。 南部の街が近づいて きた証拠でしょう。 この先しばらくは、 右を向いても、 左をむいても、 梅・梅・梅‥ |
岩代の結松。 孝徳天皇の遺児有間皇子が 松の枝を結び自分の 命の無事を祈って歌を ここで詠んだそうな。 |
再び国道42号線を 歩いて行きます。 4月初旬の土曜日に 歩いたのですが、 交通量はほとんどなし。 この辺りだとほとんどの 方は阪和道を使うので しょうね。 |
JR岩代駅の手前で 線路のガードを潜り 海の方向へ向かうと 岩代王子があります。 |
ここだけではないですが、 こんなQRコードもあり、 携帯で読み込むと 詳しい解説などを 読むことができます。 便利な世の中に なりましたね。 |
岩代王子は浜辺の すぐ近くにあります。 本来の古道は次の 千里王子まで、浜辺を 歩いていたようなのですが 今は通れないそうなので 迂回して歩いていきます。 |
岩代王子の近くに あった看板。 何故に伊勢? 何故に反対向き? |
梅畑の中を歩いていきます ここで少し迷ってしまい ました。間違えないように 地図を睨みながら歩いて いると‥ お〜い。そっちじゃないよ。 あっち、あっち!との声が。 地図を見ていて道標を見 落としたみたいで、地元の 方が声をかけてくれました。 同じように間違える人、 いるんでしょうね。 有難うございました |
岩代王子から迂回のため 山の方へはいりますが、 再び海辺にある千里王子へ。 |
再びJRのガードを潜り 千里の浜へ。 古道が残っていれば 回り道をすることも 道に迷うことも なかったのですが‥ |
千里の浜。 ここから砂浜を歩いて 千里王子を目指します。 目指す、といっても 見えているぐらいの 距離なのですが、 砂浜に足を取られて なかなか前に進みません。 |
千里王子は室町時代には 貝王子とも呼ばれていた そうです。 千里王子神社は他の 王子神社と同様に 合祀されていますが、 本殿は残ったそうです。 本殿の建立は1776年で 建築年代の確かな 王子社は貴重なもの だとか。 |
この辺りの海岸は ウミガメの産卵地 だそうです。 大事にしないと いけませんね。 |
千里王子の近くにある 千里観音。 小栗判官が刻んだと 言われる馬頭観音が 祀ってあります。 |
再び梅畑の中を歩き、 南部の街に向かって 歩いて行きます。 |
紀州梅干館に到着。 ずいぶん立派な施設ですが、ここの2階では梅干の工場見学もできます。無料で。 土曜という日が悪かったのか、たまたまなのかはわかりませんが、作業はされておらず、 機械を見るだけに終わってしまいました。 また「3D梅シアター」なるものもあり、これも無料で見られるのですが、これはパス。 梅干づくりや梅ジュースづくりの体験コーナーもあるそうです。 1階にはお決まりのお土産物店が。 種類は豊富で、梅干だけでもかなりの種類がありました。 調子にのってお土産を買いすぎてしまい、荷物が重くなってしまいました。 南部駅の到着時間や足の疲れ具合によっては、一気に紀伊田辺まで歩いてしまおうか とも思っていたのですが、お土産が思いのほか重くなってしまい、草々にその考えは断念。 |
南部川にかかる 南部大橋を渡ります。 |
この辺りには趣のある 古い街並みも残されて いました。 |
丹河地蔵堂のイチョウ 地蔵堂の境内に立つ このイチョウの幹周は 胸高で4.3m、根回りで 7mもある立派なもの。 樹齢は約300年で、今でも 毎年沢山の銀杏が 実るそうです。 |
この日の最後の王子、 三鍋王子。 三鍋王子神社には 毒を飲まされ歩けなく なった小栗判官が、 熊野の湯峰温泉の湯が 効くと聞いて、妻の 介添えで車に乗せられ 熊野へ向かう途中、 妻の照手姫が水を汲んで 飲ませたといわれる 小栗井戸があります。 |
三鍋王子から少し歩いた ところで終了。 ここを街道は直進。 駅は左方向へ。 |
南部駅に到着。 ここから車を止めてある 御坊の駅まで戻ります。 次に来る電車が特急だった ので、どうするか悩んだ のですが‥ |
特急に乗ってしまいました。 特急なら御坊まで20分。 各駅でも30分ほどで 行くことができるので、 特急料金がもったいない といえばもったいない のですが‥ |
これが撮りたかったので 特急に乗ってみました。 パンダシート。 あくまでも写真撮影用。 なので、いい年した オッサンが何気なく 指定席を予約したら この席だった、なんて ことはありません。 |