14道標の手前には 十丈王子跡。 |
少し行くと小判地蔵。 飢えと疲労のために小判を 咥えたままここで倒れたと いう巡礼を弔って祀られた もの。 小判があってもお店がなけ ればなにも買えませんよね‥ |
15番道標。 14番道標から先は 道が細いので要注意。 |
悪四郎屋敷跡に到着。 悪四郎は伝説上の有名な 人物で、力が強く頓智に たけていたそう。 悪四郎の悪は悪者という 意味でなく、猛者で強い、 というような意味。 言われなければ誰も わかりませんね。 |
相変わらず道が狭いです。 おしゃべりしながら よそ見をして歩いていると 危ないです。 私の場合は一人なので おしゃべりをしたくても 相手がいませんが。 |
道の真ん中に木がデンと。 太すぎて切れなかったのか あえて残したのか。 |
一里塚跡。和歌山から 二十五里とありますので ここまで百キロ弱。 一里は4km弱ですが、 距離ではなく、最初は 1時間で歩ける距離だった との説もあるようです。 |
一里塚の先、急な坂を登ると 上多和茶屋跡。 名前の通り昔は茶屋が あったといわれ、大正 時代までは人家も あったそう。 大変だったろうな‥ |
19番道標からすこし行くと 三体月伝説の説明板が。 三日月ではなく三体月。 なんでも陰暦11月23日の夜、 みっつの月が見えるという 伝説があるそうな‥ |
20番道標。 滝尻からちょうど10kmです。 所要時間は2時間45分。 |
一旦林道と交差しますが、 すぐまた古道へ。 |
細い石畳の下り坂。 石畳の下り坂の場合、 雨上がりでないことを 祈るだけ。 |
「熊野古道ではありません」 の看板がまたありました。 行く方向を示す看板は どこでもよく見かけますが、 違うよ、の看板は熊野古道 以外ではほとんど見かけ ませんね。 |
21番道標と22番道標の 中間あたりに大坂本王子跡。 この辺りから津毛川を時々 見ながら歩いていきます。 川と言っても、まだこの辺り では小川程度の幅ですが、 |
石垣が見えました。 昔は誰か住んでいた のでしょうか? |
ふれあいパークング。 道の駅になっており、 トイレやお土産物屋、 簡単な食べるものも 売っています。 古道の名所、牛馬童子像 まで近いので、ここに車を 停めて歩かれる方が多い。 ここまでは誰一人とも会い ませんでしたが、ここから 先は人の山。 |
道の整備は歩く人の数に 比例するようです。 当たり前ですが。 また、道の駅の前には バス停もあります。 |
24番道標を過ぎ、 この一里塚を越えると‥ |
箸折峠の牛馬童子像。 箸折の名の由来は、食事の際にカヤの軸を折って箸の代わりにしたので箸折峠。 またカヤの軸の赤い部分に露が伝うのを見て、「それは血か露か」と尋ねられたので、 この土地が近露という地名になったという。 牛馬童子像は全高60cmほどの小さな像ですが、愛らしい表情で熊野古道のシンボル的存在。 ところがこの像が2008年の6月に何者かによって首の部分が切断されてしまいました。 首は修復されていますが、見た目にも色が違い、修復の跡がわかります。 なんでそんなことするのでしょうかね? 信じられません。 |
牛馬童子までは、先ほどの
道の駅からよりも近露の バス停からのほうが 距離は近いです。 ただ近露からは登り坂に なります。 「どっちが楽か」、と 聞かれれば、道の駅から だと思います。 |
近露の集落が見えてきました。 |
日置川。 集落や舗装された道は 霧の里以来ですので、 随分久しぶり。 ちょっと大げさかな。 |
近露王子跡。 ここまでで滝尻から 約3時間半。 少し休憩です。 |
近露は自販機だけでなく Aコープや郵便局、 美術館もあります。 土産物屋も多くバスが 停められる駐車場も あるので、中辺路では 一番人が集まる所かも しれません。 |
近野小学校。 校庭は全面天然芝。 奥に見える校舎から校庭の 広さがわかると思いますが メチャメチャ広い。 その広い校庭が芝生。 どっかの知事さんが見たら 羨ましがりそうです。 私から見ても 羨ましいですが。 |
29番道標。 この手前から未舗装の 山道に入り登っていきます。 この辺りまでくると、 土地の人以外はまた誰とも 出会わなくなります。 |
30番道標の先、坂を登り きった所にあった地蔵尊。 いわれなどはわかりません でした。 |
比曽原王子の少し手前で 旧国道と合流。 近露からの道は、未舗装の 道が少しだけありますが、 ほとんど舗装された道。 歩きやすいですが 疲れやすい。 |
比曽原王子跡。 |
小さくて見えないと思い ますが、下の道を走るのは ミニパト。 こういうところには ミニパトが似合います。 |
32番道標、一里塚跡、 33番道標を過ぎると 野中伝馬所跡。 伝馬所は紀州藩が熊野街道 に設けた役所で官吏の通行 の便をはかり公用の文書や 荷物を逓送するためのもの。 中辺路では田辺と本宮の間 に上三栖、芝、高原、近露、 ここ野中、伏拝にあった そうです。 |
継桜王子に到着。 滝尻をスタートしてから、 4時間ちょっとでした。 予定では小広王子まで行く つもりだったのですが、 急な用事で自宅に戻る 必要ができ、ここで終了。 |
継桜王子にある野中の一方杉。 「一本」じゃなく「一方」。 枝が全部左の一方向に伸びているのが おわかりいただけるでしょうか? 枝の伸びている方角には熊野本宮大社があるそうで‥ |
とがの木茶屋。 名物の女将さんも いらっしゃいました。 運転手さんをガイドにタクシー で観光されている方も 何組かいらっしゃいました |
秀衡桜。 案内板によると、 奥州の藤原秀衡夫妻が熊野 参りをした際、滝尻の岩屋で 出産し、その子を残して ここ野中まで来て、杖にして いた桜の木を地につきさし、 子の無事を願ったとされ、 その木が成長したのが この秀衡桜だそう。 滝尻近くの乳岩の話ですね。 子の無事を願う前に、連れて こいよ、と思うのですが。 |
滝尻まで戻るバスを 待つ間に付近を散策。 野中の清水。 環境庁の名水百選にも 選ばれています。 |
もちろん飲むことができます。 水の味がどーだこーだ、と 細かいことはわかりません が、美味しかったです。 |
バスまで時間があったので 野中の清水バス停前にある 「熊野路 清水」さんで 昼食。 めはり寿司と山菜ちらし。 疲れた体にはやさしい味。 美味しくいただきました。 |
熊野路 清水さんの外観。 お土産にわらび餅を買って 帰ったのですが、これが 好評で、次回もリピート しました。 |
滝尻まで戻るバスは、 とがの木茶屋のすぐ下に あるこの野中の清水バス停 と、20分ほど歩いた ところにある野中一方杉 バス停のどちらか。 一方杉バス停は1日5便 ありますが、ここ野中の 清水バス停は1日2便。 上手く1日2便のうちの 1本に乗ることができ そうです。 |
ここからの眺めは和歌山県の 朝日・夕日100選にも選ばれ ています。 残念ながら、どちらも見る ことのできない時間でした。 |