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熊野古道 その7
滝尻〜継桜(前編)




使用マップ(和歌山県観光連盟)

滝尻王子〜継桜王子


大阪の八軒家から始まった
熊野古道の旅もいよいよ
佳境に入いります。

ここから先は世界遺産に
登録された古道。










滝尻王子からスタート。

滝尻王子も五躰王子の
一つで、九十九王子の
中でも、特に格式が
高かった王子です。











中辺路のスタンプ台。押印帳(左下)を購入し、スポットごとに置かれているスタンプを押していきます。
ページを開くとスタンプが設置されている場所が書かれてます(中下)。
とりあえず滝尻王子のスタンプを押してみました(右下)。それぞれスタンプを押すところには簡単な説明も。

この押印帳は4つの観光協会が組んで作られており、スタンプの数は中辺路が12、熊野本宮、新宮市、那智
勝浦町がそれぞれ8。例えば、中辺路部分の12のスタンプを集めると、中辺路部分の完歩証明書に証明印が
押してもらえます。4つの観光協会すべて、つまり36個スタンプを集めると、和歌山県知事から
「熊野古道中辺路完全踏破証明書」がもらえるそうです。

この日のスタートが朝早かったので、前回滝尻に到着した際、押印帳は熊野古道館で購入していたのですが‥
なんとそれを自宅に忘れてしまいました。古道館の営業開始は9時。まだ2時間以上もあります。
こりゃ大失敗。できれば全部集めたかったので、スタートを遅らせるしかないかな、と思ってました。
滝尻王子の方をふと見ると、境内を掃除されている方がおられたので、古道館の人が何時ごろ来られるか聞いて
みると8時過ぎとのこと。それでも1時間以上待つことに。忘れたことを告げると、「ウチにもありますよ」と
うれしい返事が。掃除をされていたのはここで「みずもと」というお土産物屋さんを営まれている奥様でした。
掃除の手を止め押印帳を出してもらいました。本当に助かりました。有難うございました。









この日もいい天気でした。

朝日があたって綺麗ですね。












無料貸し出しの杖。

バス停が近くにあるポイント
毎に置いてあります。
ここで借りて次のポイントで
返すのでOKです。

私は使いませんでしたが、
なんともいい心遣いですね。







ここから本宮まで500mごとに
このような道標が建てられて
います。ここ滝尻が起点で、
本宮まで75本。
つまり37.5kmとなります。

まだまだ先のような、
今まで歩いてきた距離を
考えるともう少しのような‥






ここまでの無事とここから先の
安全を祈願して参拝。














さあ、スタートです。
朝6時40分ごろ出ました。

こんな平坦な道は数十m。











間違えそうなところには
「違います!」の看板も。

今までもポイント毎に
道標はありましたが、
ここから先はさらに親切に
案内が出ています。

さすが世界遺産。







スタートして1分で
急な登り坂になります。

和歌山県発行の地図にも
書いてあったので、
事前にはわかっていたの
ですが‥







確かにかなり急です。
まだスタート直後だったので
よかったのですが、
この登り坂がかなり歩いて
疲れてからだと、
目も当てられないことに
なっていたにハズ‥。











急な坂を頑張って登って
いきます。

ヒーコラいいながら、
10分ほど登ると‥











胎内くぐりに到着。女性がこの
穴をくぐると安産するという
俗信があるそうな。
くぐってみようと、体を入れて
みたのですがかなり狭い。
まあ、私が安産を祈願する
必要もないので、無理して
くぐらないことにしました。

万一、つっかえて出られなく
なっても困りますし。



胎内くぐりの横には乳岩があります。案内板によると‥

むかし奥州の豪族藤原秀衡が夫人同伴で熊野参りに来た時、ここで夫人が急に産気づき、
この岩屋で出産したという伝説がある。夫妻は赤子をここに残して熊野に向かったが、
その子は、岩からしたたり落ちる乳を飲み、狼に守られて無事だったので、
奥州へ連れて帰ったと伝えられている。

とありました。

今なら間違いなく幼児虐待か育児放棄か‥。もし死んじゃったら未必の故意で殺人罪か‥。






乳岩から少し登った所に
本日2つ目の王子、
不寝王子跡があります。

ちなみに「ねず」と
読みます。なるほど。










不寝王子跡の少し上に
1番道標がありました。

ず〜と急な登りだったので、

え!まだたった500m!?

というのが正直な感想。








まだまだ登りは続きます。

先ほどの「ゆっくり休み
ながらお登り下さい」の
看板通り、休み休み登って
行きました。









足元が石段から木の根に
なりました。
根っこが自然の階段に
なっています。

数えきれないほどの人に
踏まれたと思うのですが、
凄い生命力です。








2番道標の少し先にある
剣ノ山経塚跡。

この辺りで急な登りは
おしまい。
2番道標までですので、
約1km登りが続いたことに
なります。

1km程進むのに30分
かかりました。




ようやく平坦な道。

朝一番で歩くと殆ど誰にも
会うことはありません。
そのため、蜘蛛の巣に
引っかかることがしばしば。

まだ巣というほどのもの
でなく、最初の1〜2本の
糸なので、余計見えずに
引っかかってしまいます。

顔辺りにかかるとちょっと
鬱陶しい。


3番道標の手前から下り坂に
なり、しばらく行くと分れ道。

古道は右側なのですが、
展望台があるようなので
行ってみました。

また階段を登ることには
なるのですが。







お〜。こりゃ絶景。
眼下に中辺路町が見えます。

展望台は飯盛山の山頂。
「めしもりやま」と読む
そうです。遠目から見てない
のでわからないのですが、
ご飯てんこ盛りのお茶碗の
ような形の山なんでしょうね。




4番道標。
この辺りはずっと下りです。














石段の下り坂。

滑るので気をつけて
下っていきます。

下り終えると一旦林道に
合流し、再び登り坂。










5番道標の先に針地蔵尊。

この辺りはまたずっと登り。













急な登り坂を登りきると、
NHKのテレビ塔が。

テレビ塔であれば山の頂上に
建てるハズなので、この先は
下り坂、少なくとも登りでは
ないはず。

古道の真ん中にテレビ塔は
不釣合ですが、そう考えれば
ちょっとは気も紛れます。




テレビ塔の先、少し下りに
なり、6番道標辺りからは
フラットな道に。

平地っていうのはなんと
歩きやすいんだろう。







7番道標の少し先、右手に
ある高原熊野神社に到着。
スタートから1時間15分
ぐらいでした。

高原熊野神社は高原王子
とも呼ばれるそうですが、
九十九王子の中には
入っていません。




高原熊野神社のすぐ近くには
霧の里無料休憩所があります。

まだ朝の8時すぎだったの
ですが休憩所は開いており、
中では近所の方(たぶん)が、
土産物の準備をされて
いました。







霧の里は、「一望百峰」と
言われているそうで、
こんな素晴らしい風景を
見ることができました。

いい天気でよかった。









景色に見とれ、しばし休憩。

季節によっていろんな風景を
楽しむことができそうです。












甘いものは苦手なのですが、
草餅をひとつ買ってみました。
エネルギー補給には最適です。

この霧の里の休憩所から先、
牛馬童子の手前にある
道の駅まで簡易トイレが
数か所あるぐらいで、お店や
自販機などはありません。

水分補給などは必ずここで。




しばし休憩の後出発。















昔、この辺りは旅籠だった
ようです。

街道沿いにはこんな提灯や
昔の屋号を見ることが
できました。

このパターンは伊勢本街道
でもよく見かけましたね。








8番道標の先にある
庚申さんの辺りから
再び山道に入ります。

実際には近露までの途中に
道の駅の近くを通るので、
昼間であればそこからは
連絡はできるのですが、
途中、携帯が圏外の場所が
いくつかありました。

一人歩きなので、怪我だけ
には注意して進みます。


9番道標の手前、一里塚跡。

横にトイレ付休憩所があり
ましたが、使用禁止でした。

今は改善されているかも
しれません。








10番道標。
滝尻から5km来たことに。

ようやく5km?
まだ5km?

ここまでで1時間40分程。
登りだとかなりスピードが
落ちますね。




霧の里からは平坦な道も
少ないですが、登り下りも
そんなにきつくなく、
歩きやすいです。

11番道標のところには
大門王子跡。

近くに小さな祠がありました。








また登り下りを繰り返し
ながら歩いていきます。

道には切り株がいくつも
残っており、よく手入れ
されているのがわかります。

よそ見しながら歩くと
危ないですが。







13番道標と14番道標の
間に休憩所と電話ボックス。

電話は非常電話ですので、
自宅に掛けることは
できないと思います。

ソーラー電源&無線電話の
ハイテク機器。









滝尻から世界遺産に入り、一気に古道の雰囲気が満載になりました。
道もよく整備されており、迷うことはほとんどないといっていいと思います。
世界遺産に認定されたので整備したのか、認定されるために整備したのかはわかりませんが、
大変な苦労だったと思います。そのおかげで我々は歩けるのですから感謝せねば。




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