西国街道(旧山陽道) その3
西宮〜三宮




使用マップ(大阪府)

西宮市上大町〜神戸市東灘区   神戸市東灘区〜神戸市中央区


前回終了時点のJR西宮駅
からスタートし三宮まで。
西宮〜三宮は17km程ですが、
この辺りから三宮までは、
通勤時間に歩くことも可能
なので、1時間程度に区切り
数回に分けて歩きました。
なので、途中で写真の日の
当たる方向が逆になって
いても気にしないで下さい。



まずは南に向いてまっすぐ
下っていき、国道43号線
の1つ手前の筋を右折、
つまり西向きに進みます。













西宮本町の交差点にある
「銘酒のまち西宮」の看板。
灘の酒造りに必要な宮水は、
ここからすぐ南側の井戸で
取れる水のこと。

いろんな日本酒メーカーの
井戸が現存しています。





まっすぐ西へ向かうと、
やがて西宮神社に到着。
全国のえびす神社の総本社
として有名な西宮神社。

1月の十日戎にここで行わ
れる開門神事は、福男を
目指し境内を疾走するもの。
テレビなどでご覧になられた
方も多いはず。

スタートはこの表大門(赤門)
からになります。



神社の前にあった
常夜燈型道標。

寛政11年(1799年)の
ものだそうです。

ここ西宮も幕府指定の
宿駅ですね。








西宮神社の南側を西へいき
隣の西宮成田山の先で
43号線から離れ脇道へ。

成田山は交通安全で有名。
この辺りでは西宮成田山の
ステッカーを貼った車を
時々見かけます。




夙川の上にある阪神電車の
香櫨園駅。
なかなかお洒落な駅舎です

このあとしばらくは阪神の
線路の南側を西へ歩きます。









西宮市から芦屋市に入って
1つ目の角を北(右折)へ。

阪神の踏切を越えて、
1つ目の信号を左折します。












お地蔵さんと小さな道標。
道標には「右 西宮道」の
文字が見えます。










阪神打出駅に北側にある
平城天皇の第一皇子であり、
在原業平の親である
阿保親王塚の碑。

実際の親王塚古墳は
ここより5〜600m北側に
あります。







宮川の手前でいったん北へ。
この辺りは打出小槌町。
そのまま「うちでこづち」と
読みます。

近くにある打出小槌郵便局の 貯金通帳が密かに人気が
あるらしいです。

なんとなく貯まりそうな
気もしますね。




宮川の畔にあった地蔵尊。

普段はあまり気にしてない
からか、こうして歩いて
みると、地蔵尊や小さな祠が
結構多いことに気がつきます。

昔の街道沿いを歩いている
事もその一因でしょうけど。








住宅街を歩いていきます。
交差点の右側の横断歩道が
国道2号線。西国街道は
左に見える細い路地に入り
ます。

細い路地といっても50mも
歩けば国道2号線に出て
しまいます。

ホントに短い路地ですが、
西国街道は西国街道。
というのも‥


個人のお宅の塀にこんな
掛札がありました。















国道2号線に出ました。

ここからしばらくは
国道2号線を歩きます。

その距離約3km。










芦屋川に架かる業平橋から
南側を見るとこんな感じ。

この辺りでスタートから
1時間ぐらい。

川の西側には大きな
お屋敷が並びます。








JR甲南山手駅の南辺り。
この少し手前から神戸市に
入りました。


まっすぐな幹線道路を
歩くのは飽きますね‥






ここのずっと北にある
稲荷神社の赤鳥居。

この鳥居のある交差点の
名前は「赤鳥居前」。

なんともわかりやすい。









すっと2号線を歩いて
来ましたが、田中の交差点の
東にある三王神社のところで
北へ入り、2つ目の角を
再び西へ。

三王神社の境内は工事中
でした。






突き当りにあるくび地蔵。
なんでも首から上の病気に
霊験あらたかだそうです。

あくまで「病気」にあら
たかであって、毎日拝めば
頭がよくなる、わけでは
なさそうです。

しかし、なんともインパクト
の強い地蔵さんだこと。



くび地蔵のところから南へ
向かい、再び国道2号線に
出ます。

2号線に出たところの
向こう側にはあの灘高・灘中。










住吉川。川沿いには
「億ション」が並んでいます。

六甲の山並みがきれいに
見えてました。











本住吉神社の前にある
西国街道の石碑。

京都東寺口から発した西国
街道は、芦屋の打出付近で
本街道と浜街道に分かれ、
三宮の生田神社の南側で
再び合流したそう。

本街道は西国大名の参勤
交代に使われ、浜街道は一般
庶民の道だったとか。


本住吉神社の手前で国道
2号線を渡り南下。

住吉公園の北側を再び西へ
行くと、阪神の御影駅前に
出ます。











阪神御影駅前にあった
沢の井の石碑。

昔、神功皇后がこの地で
化粧をしたとき、ここに
ある沢の井の水面に御姿が
美しく映ったことから
「御影」という地名がついた
という伝説があるそうです。






この富玉稲荷社を右折。

その後、御影中学の門の
前で左折し西へ。












一里塚橋。

昔、この辺りに一里塚が
あったそうなのですが、
今は塚もなくわずかにこの
橋が名をとどめているだけ。








石屋川まで来ました。

ここは徳川道の起点。
徳川道は江戸末期に幕府が
兵庫津を開港するにあたり、
開港場付近の外国人と西国
街道を往来する諸大名や武士
との衝突を避けるために
作られた迂回路のこと。
ここから六甲の山並みを抜け
明石の大蔵谷付近で合流した
そうな。

しかしその後すぐ明治維新を
迎え、殆ど徳川道は使われる
ことがなかったそう。


処女塚道標。ここから南へ
下ると処女塚古墳があります。

ちなみに「おとめづか」と
読みます。









烏帽子地蔵。

新しいものですね。
作り直されたもの
でしょうか。











阪神大石駅。

阪神の駅は川の上か
すぐ横にあることが
多いですね。

西宮〜三宮間でも、香櫨園・
芦屋・深江・魚崎・石屋川・
大石・西灘と7つもあります。








都賀川。

2008年、ゲリラ豪雨による
鉄砲水で尊い命が失われ
ました。

天気のいい日はこんな川
なのですが‥ 合掌。










大石駅のところで北に行き、
また国道2号線を歩きます。

2号線は西灘の交差点で
左へカーブしますが、
西国街道はそこで分かれて
直進方向。








阪神の岩屋駅付近。

三宮までは道なりに
すっとまっすぐです。













春日野道商店街に
あった道標。

この辺りにもリーズナブルで
美味しいお店が結構あります。










葺合警察署の近くには
こんな案内板や道標が
ありました。











大安亭市場。

この辺りには、明治時代に
できた「大安亭」という
人気の高い浪花節の寄席
小屋があり、それを取り巻く
ように商店街ができたため、
「大安亭市場」というそう
です。その寄席小屋は今は
もうありません。




生田川にかかる橋にも
西国街道の名前がが。

ここもそのまま直進。











JR三ノ宮駅の近く。
ミント神戸の北東の交差点
にも道標がありました。

この道標を右に曲がって
JRと阪急の高架をくぐり、
すぐ左折します。







生田筋にぶつかった所で
生田筋を南下。

奥にちらっと見えるのが
生田神社です。

お笑い芸人と芸能人とが
結婚式を挙げ、全国的に
有名になった神社です。




生田筋を下がり阪急・JRの
ガードをくぐり、センター街
を横切ってくると生田神社の
大きな鳥居があります。

これが生田神社の一の鳥居。










そこからすぐ南の
花時計線で終了。
















この区間は3回に分けて歩きましたが、合計すると17.5kmを3時間半、23300歩ほど。
ここがひとつの自分なりの分岐点。というのも、ここでオシマイにするのか、先へ進むのか。
先に進むとなると、次の区切りは下関。どうしようか悩んだのですが、結局次へ進むことにしました。



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