西国街道の続きを歩いて行きます。前回終了地点のJR相生駅前が出発地点。 相生から有年峠、船坂峠を越え岡山県に突入、というコースになります。 ところが、ネットで下調べをしているときに、ちょっと嫌な情報を耳にしてしまいました。 どうも有年峠はまだマムシがうじゃうじゃいるのではないか、と。 たぶん、「うじゃうじゃ」はかなり誇張された表現だとは思うのですが、 マムシがいることには間違いなさそう。どうするか悩んだのですが、 相生からの区間はマムシが冬眠した頃に歩くことにして、今回はその先を歩くことにしました。 そんな訳で、山陽本線の三石駅からスタート。 相生〜三石間はマムシが完全に冬眠してから歩きたいと思います。 |
駅前には近隣の観光案内が ありました。 三石城跡なんぞ、面白そう ですが、寄り道せずに まっすぐ歩くのを基本と していますので、そのまま 街道を直進していきます。 |
駅前にある三石一里塚跡。 ここを朝の7時半ごろ出発 しました。 この日は天気がよくなく、 昼からは雨の予報も。 どこまで雨が持ってくれるか。 |
三石の集落。 スタート直前に歩く時は いつも携帯しているGPS ロガーのスイッチを入れた のですが、なかなか捕捉 しません。 衛星を捕捉するまで出発を 待ったいたのですが、5分 待ってもダメ。 そのうちつながるだろうと 歩き始めましたが、なかなか つながりませんでした。 天気が悪いとつながり にくいのでしょうか? |
程なく金剛川を渡ります。 看板が錆びてしまっていて、 ほとんど読めませんが、 よく見ると広島の文字が。 |
JRの高架をくぐり、道なり 道なりに歩いて行くと 国道2号線に出ます。 ダラダラとしたこの坂を 登っていきます。 この坂は通称「弟坂」。 |
大西峠を越え、反対側の 下りは「兄坂」。 順番が逆のようですが、 よく考えてみると ここは既に岡山県。 つまり岡山側から見れば 順はおかしくありませんね。 山陽自動車道の備前ICの 所で右側の側道に入ります。 |
八木山の集落の入り口には、 石燈籠の頭のようなものが 並んでいました。 |
で、集落を出るところには お地蔵さんたちが。 先ほどのものと併せて集落の 出入り口を見張っている ような感じです。 |
再び国道2号線に出て、 山陽自動車道を越えた所に 八木山一里塚の跡が。 岡山市内に向かって国道の 右側を歩いていたのですが、 一里塚跡は国道の反対側。 交通量が多くて渡れません でした。 |
国道の四軒屋の交差点の 少し先から再び右側の側道へ 入ると四軒屋の集落。 国道は休日の朝早い時間 でしたが、交通量はかなり あり、騒がしい。 側道に入るとまるで別世界。 |
ここで道を間違いました。 写真の左手に見える川は 四軒屋の集落に入ってから 続いてきた持手川。 写真にあるガードレールの 橋を渡って持手川沿いに 歩いてしまいました。 本来は直進でした。 5分程で気が付いたので たいしたロスにはならず。 |
本来の道に戻り、伊里川を 越えたところに関谷神社。 ここを左折します。 |
伊里中の集落を抜け、 一本松の集落に入ると、 左手に藤ヶ棚茶屋跡の 案内柱がありました。 |
三度国道2号線に合流し、 しばらく行くと 片上一里塚跡がありました。 これも岡山に向かって左側に ありました。また右側を 歩いていたので、渡って脇に あった案内板を読んでみると、 一本松一里塚、との表記が。 どっちが正しいんだ?? |
国道と新幹線が交差する 手前で国道から離れます。 写真に見える集合住宅の 前の道に入っていきます。 |
新幹線の高架をくぐると 大東の集落に入ります。 集落を抜ける手前の立石川の ところにはお地蔵さん。 |
国道2号線を北側から南側へ 横切りますが、横切る手前に 天神宮。 梅鉢の紋が見えたので、中に 入ってみると、やはり祭神は 菅原道真。 道真フリークの私には 外せないスポットだったので、 しっかりと参拝&見学。 |
国道2号線のすぐ南に平行 してJRの赤穂線が走って います。 これも越えるとやがて 片上の集落へ。 |
集落に入ってすぐ、右手に 法鏡寺があります。 |
さらに行くと右手に 宇佐八幡宮。 八幡宮の前には片上宿の 案内柱が。三石宿から 二里半と表記がありました。 ここまででスタートから 約2時間10分。 まあまあいいペースです。 |
狛犬はなんと備前焼で、 1826年のもの。 胴回りは2.5m、高さは1.4mも あるそうです。 いま作ったら、いったい いくらするんだろう? と下世話なことを 考えてしまいました。 |
JR西片上の駅の手前ぐらい から、こんな白い案内柱が いっぱい立っていました。 側面には簡単なコメントも。 こういうのはとても 有難いですね。 |
JR西片上の駅前を通り、 片上の商店街を抜けて いきます。 |
商店街を抜けたところにあった道標。 右 恵美須 道 左 大 坂 道 とあります。 街道はここを右折します。 |
しばらく坂を登っていくと、 お夏の墓とお夏の追悼碑が。 お夏って?? 詳細は後程。 |
お夏の墓からさらに坂道を 登っていきます。 この坂を葛坂といい、葛坂は 片上と伊部を結ぶ旧山陽道 である、と案内板にあり ました。 |
坂を登り切ったところが 葛坂峠のお夏茶屋跡。 案内板には、「お夏は天性の 美貌と知れ渡った評判の店は 随分と流行った」とあり ました。茶屋の娘さん だったのでしょうね。 見てみたかった。 今は茶屋はありませんが、 ベンチに座って暫し休憩。 |
葛坂峠を越え、下っていくと また国道2号線に合流。 ちょうど片山トンネルを 抜けたあたりになります。 |
国道に合流してすぐ、右手の 国道と並行して走る旧道へ 入ります。 スーパーマルナカがある 交差点のところで右斜めに 伸びる道へ進みます。 マルナカの駐車場を左手に 見ながら歩く感じ。 |
伊部の街に入りました。 この辺りには備前焼の店が たくさん並んでおり、 観光客もいっぱいです。 久しぶりにたくさんの人を 見たような気が。 |
しばらく行くと右手には 天津神社。 鳥居の額束を見てみると、 「天神」の文字が見えたので、 中に入って確認すると、 ここも祭神は道真サン。 狛犬だけでなく、神門の瓦や、 塀にも備前焼が使われて いました。 |
電柱にはこんな看板が。 備前カレーに備前バーガーは なかなかそそります。 しかし、手前に339歩って いうのはなんとも中途半端。 「この先339歩」だったら、 間違いなく本当にそうか 確認していたのですがね。 店先に陳列してある備前焼を 眺めながら、西へと進んで いきます。 |
不老川のたもとには備前焼の お地蔵さんが。 備前焼一色ですな。 この備前焼のお地蔵さんで スタートから約3時間。 |
こんな立派な茅葺の家も ありました。 維持するの大変でしょうね。 |