伊勢本街道 その6
深野〜多気





前回終了地点の
バス停へ向かうため、
松阪駅にきました。

駅前から三重交通の
飯高地域振興局行、
8時20分のバスに乗車。










他にもう一人乗客が
おられましたが、
10分程で私一人に。

この路線にかぎらず、
もっと便数があれば
便利なのに、と思う
ことが多いのですが、
この乗客数ではなかなか
難しいでしょうね‥







ここ飯南町は松阪牛の
産地だそうです。

この伊勢本街道の
道程中、食すことは
ありませんでした。

まあ、簡単に味見できる
値段ではないことは
承知しています。







しばらくの間、櫛田川沿いに
走る国道166号線と
それに沿う旧道とを
使いながら歩いて行きます。













横写真2枚用
この区間を歩いたのは
1月の中旬。

日陰になっている所では
霜がまだ残っていました。











この辺りの櫛田川は
岩肌が削られ、なかなか
見事な奇石になっています。

飽きることなく
歩くことができますね。











ほどなくすると、左手に
大石不動院が。

ここにも弘法大師の
名前がありました。












大石のバスターミナルを過ぎ、
小片野の先で国道と別れ
県道を進みます。

結構交通量は多いのですが、
歩道もなく路肩も狭いので、
歩くのには注意が必要。










所々旧道を通りながら
県道を歩いて行きます。

下芽原で道標に従い右折。













遠くに見えるのが津留橋。

櫛田川に架かるあの橋を
渡っていきます。













現在は鉄製の橋ですが、
昔はもちろんこんな橋は
ありません。

以前にもご紹介した
「お伊勢参りして
 怖いとこどこか
の歌の中にも津留の渡りは
登場します。








案内板によると、
ここ津留の渡し場の川の
中に岩があり、水量を
測る目安とされ、この
「はかり岩」が水没すると
「川とめ」となったそう。

この日、見る限りでは
流れが速いとは感じません
でしたが、天候や水量に
よってかなり違うのでしょうね。






津留の渡し場の近くに
あった道標。

なんか無残な姿のものも
ありますが‥












所々残る旧道へ外れる
所にはこんな案内板が
ありました。

わかりやすくていいのですが、
指差しの絵にちょっと
違和感を覚えるのは
私だけでしょうか。









旧道に入ると、周りは田畑で
なかなかいい雰囲気です。

この日は天気も良く
風も穏やかだったので、
気持ちよく歩くとこが
できました。










ほどなく伊勢自動車道を
くぐります。

伊勢自動車道かあ。
だいぶ来たな、と
思った次第。











どこにでもあるもんですねえ。
でも、嫌いではありません。

何が「国際」なのか
気になりましたが、
先を急ぐことに。(笑











伊勢自動車道をくぐり、
しばらく歩くと左手に
仏足跡碑が。

仏足跡とは釈迦の足跡の
ことだそうで、仏教が
広まったこと仏像の
代わりにこれを拝んだ
のだそう。
街道を旅した人たちは
ここを通るときこの碑に
わらじを奉納して旅の
安全を祈願したそうだ。




仏足跡碑の手前辺りから
また櫛田川に沿って
歩くことになります。

しかしいい天気でした。

この辺りで深野バス停から
2時間ほど。









伊勢三郎物見の松と
いぼ地蔵。

案内板によると、
源義経の家臣伊勢三郎が敵の
軍勢を松に登って見はったと
いう伝説がある。
その傍らに古くから里人が
いぼ落としを祈願したという
「いぼ地蔵」が一体ある。

なお、写真の松は
「五代目」だそうです。




左:横写真、右縦写真用
こちらは歯痛地蔵。
その名の通り、歯痛に
効能があるそうです。

この地蔵は道標地蔵で
左丹生山近長谷寺三十町
と掘ってあるそうです。










四疋田の常夜燈。

案内板には、
江戸時代の終わり頃、四疋田組の大庄屋、
三谷蒼山が亡くなるとき、後世まで献灯するように
遺言したことにより弘化二年(1845)に建てられたもの。
とあります。また、
この常夜燈は高さ5.5m、この街道では最大級のもの。
ともありました。

??
上多気の常夜燈にも、4.9mで最大級とありましたが‥

あっ、「級」が付いているので、誤りではないのか。






四疋田の常夜燈を過ぎると
前方にハイカーらしき
団体を発見。














団体は相可高校の前にある
千鳥ヶ瀬の西行歌碑の前で
止まり、案内の方が説明を
始めました。

どうやら伊勢本街道を
歩いている団体のようです。

最近、新聞広告などに
伊勢本街道を12分割ぐらい
にして歩く(送迎バス付)
ツアーが時々出ていますが、
その類でしょうか。

団体だと歩くペースが
難しいですね。


相可の街、国道42号線を
越えてしばらく行くと、
JR紀勢本線にぶつかります。
踏切を渡り、しばらくすると
水分社(みまくりの社)が
あります。

昔はここに清水が湧き出て
茶屋で休む旅人ののどを
うろおしたそう。







今までの景色では、
開けたところでも
背後に山々がありましたが、
この辺りまでくると
山もなくなりました。

海が近い=伊勢の手前、
を実感。









西池上の集落。

ここまで来れば、
この日の目的地は
すぐそこです。












ハイ、ちゃんと
曲がりますよ。















この踏切を越えたところを
JR多気駅は左、
伊勢本街道は右。

この日は多気駅に行き、
予定終了。

距離的には伊勢神宮まで
十分いけたのですが、
到着してからあまり時間が
ないのも嫌だったので、
ここで一旦打ち切りです。




踏切より駅方向。

な〜んもありません。














JR多気駅到着。
20km弱を3時間半でした。
ほとんどアップダウンもなく
天気も安定していたので、
一気に歩けました。

ここから電車で松阪へ。
乗っている時間は10分程。









松阪駅まで戻っても
まだお昼前だったので、
少し離れたスーパー銭湯へ。

のんびり浸かって
リフレッシュです。










この日は松阪駅まで車で来てみました。電車で来てもよかったのですが、休日だったので高速代千円だし‥。
電車か車、どちらがいいかは悩ましいところ。車があったので歩き終えてからスーパー銭湯へ行けましたが、
帰りにグビグビとビール飲んでから寝て帰る、ということはモチロンできません。
夏場なら終わってからのグビグビがかなり重要になってくるので、電車のほうがいいかもしれません。私には。




次(多気〜伊勢神宮)へ    伊勢本街道のトップへ